「雪乃?」
もう一度、聖夜さんに声をかけられるけど、返事をすることが出来ない。
私の前に聖夜さんがしゃがんでくる。
「寝てたの?」
私は何も答えることが出来ずにいた。
「こんな状態で寝れるなんて、無防備だね」
聖夜さんはそう言ってクスッと笑った。
私は首を左右に振る。
「僕が帰って来たから、これはもういいね。すぐに取ってあげるからね」
聖夜さんはそう言って、その場から立ち上がるとキッチンの方へ行き、すぐに戻ってきた。
手にはハサミが握られている。
結束バンドを切るだけ。
そうわかっていても、私はそのまま殺されるんじゃないかという恐怖に襲われていた。



