三同一恥 -サンドウィッチ- “prologue”



そしてその後すぐ。


「ねぇ、リン……」

「な……なに?」


巧は私の頭を撫でたまま、


「愛してるって英語で何て言うか知ってる?」

なんて言って。


いや、そりゃ、アイラブユーでしょ。


だけど、簡単すぎて嫌な予感がした。


「ア、アイラブユー、でしょ……?」


恐る恐る答えてみると。


「違うよ、リン」

にっこり笑ったまま巧は


「アイラブユーじゃなくて、I love you、だよ」


完璧な発音で言うと私の頬にキスをした。