そしてその後すぐ。 「ねぇ、リン……」 「な……なに?」 巧は私の頭を撫でたまま、 「愛してるって英語で何て言うか知ってる?」 なんて言って。 いや、そりゃ、アイラブユーでしょ。 だけど、簡単すぎて嫌な予感がした。 「ア、アイラブユー、でしょ……?」 恐る恐る答えてみると。 「違うよ、リン」 にっこり笑ったまま巧は 「アイラブユーじゃなくて、I love you、だよ」 完璧な発音で言うと私の頬にキスをした。