「そうやって驚いて油断してるとさ……」 今度は逆に樹に腕を掴まれる。 そしてそのまま腕をぐいっと引っ張られて……。 チュッ。 「こうやって、キスするよ……?」 「……っつ//」 キ、キキキキス!! 樹にキスされたのって初めて。 それも、初めてが唇だなんて……。 耳元で樹が 「リンちゃん、知っとって? 危ないのはアイツら、タクと圭だけやないんよ。俺だってホントは こんなんやけ……」 そう呟いたのに巧と圭は気付いていないようだった。 だけど……。 二人ともすごい目で樹を睨みつけてる……。