朝、目が覚めればいつものように兄さんが寝ている。


それだけなのに顔がニヤけてしまう。


隣に兄さんがいるだけでこんなに嬉しい。


私ってやっぱりブラコンだね…。


ブラコンで済むのかな…この想いって…。


まあ兄さんには絶対に言えないけど…。


普段通り朝食を作り、普段通り兄さんを起こし、普段通り兄さんと食事をし、普段通り兄さんと学校に行く。


いつもと変わらない日。


いつもと変わらないから私もこの時はこれから起こることを考えてもいなかった。


兄さん一色で埋め尽くされていた心が


あなた色に少しずつ変わっていくなんて…。