『やめろ…今すぐやめるんだ…。ほかのバイトならいいから…それでいいから…』
「兄さんがやめてくれるなら私もやめるよ」
それはできない。俺が今やめてしまえば生活費が稼げなくなってしまう。
「気にしないで兄さん。私、兄さんとの生活のためなら友達を捨てる覚悟も出来てるから…」
『だからさっき1人で…』
俺はなにをやってるんだろう…。
こんな小さな体にたくさんの荷物を背負わせてしまっているなんて…。
『なんで…なんでそこまでして…』
「兄さんとずっとそばにいたいだけ…」
お前は俺のために…大切なものたちを捨ててしまったのか…?
「だから兄さん…兄さんだけはそばにいてね…」
『……ああ…』
柄にもなく俺はつい涙を流してしまった。
