しかし1ヶ月経った頃、その逆援交が芽衣にバレた。
「なんで…兄さんそんなことしてるの…?」
『いや…その…』
本人の前で本当の理由は言いづらい。
これを言ってしまえば芽衣は自分を責めるだろうから。
『俺が好きだから…やってるだけだ…』
でも、頭の良い芽衣にはそんな嘘が通じるはずもなく、
「嘘…私たちが生活できてるのも…兄さんのおかげなんでしょ…?」
こういう時、頭の良い妹は困ってしまう。
「ごめんね…兄さん、好きでもないのにこんなことさせちゃって…それに…それでも私たちの生活費…苦しいんでしょ…?」
ああ…芽衣には余計な心配させたくなかったのに…。
『大丈夫だ。俺がもっと稼いでやるから』
「ううん…いつまでも兄さん頼ってるわけにもいかないよ…。私も…やるから…」
それを聞いて最初、芽衣は普通にバイトをするのかと思った。
しかし3日後、俺はクラスの友達から驚愕の事実を知らされた。
『なぁ翔。お前の妹が援交してるって噂本当なのか?』