父さんと母さんが亡くなって1年。


俺はおばあちゃんの名義を借りて、芽衣と2人でアパートに暮らしている。


あれ以来、芽衣は火事の恐怖症からか暖かいものがダメになってしまった。


俺も芽衣ほどではないが温かいものはあまり好きじゃなくなった。


そしてなにより俺たちの生活を変えたのは…。


援交


最初は俺が芽衣との生活費を稼ぐためにやり始めた。


とにかく芽衣だけは守りたい。


そのためにはまずお金が必要だった。


ただ2人分の生活費を稼ぐのに、真っ当なバイトでは足りるはずもなく…。


仕方なく俺は逆援交という形で気持ち悪い女たちと体を重ね合わせてきた。


これで芽衣を守れるなら…。


そうずっと思っていれば不思議とその行為も苦痛ではなかった。