今のは…ドアを開けた音…。
「兄さん!!」
ベッドからおり、リビングのドアを開けると玄関には息を切らした兄さんの姿。
『ごめ…っ…ちょっとトラブルがあって…』
無我夢中で兄さんのもとまで走りそのまま兄さんのしがみつく。
「よかった…よかった…」
兄さんの温もりを肌で感じ、兄さんがここにいると実感できた。
『ごめん…芽衣…』
「怖かったよ…兄さんが帰ってこないんじゃないかと思った…捨てられるのかと思った…」
嗚咽でうまくしゃべれない。
『…っんなわけねえだろ…』
背中に回る兄さんの腕が酷く愛おしい。
『ずっと…起きてたのか…?』
「兄さんがいなきゃ…寝れないよ…」
『…っ…ごめんな…』
「ううん…帰ってきてくれて…本当によかった…」
ギュっと兄さんにしがみつけば兄さんもまたギュっと私を抱きしめてくれる。
ああ…私、今すごく幸せだよ…。
