「紘くん、今日お母さんが迎えに来るーって嬉しそうに話してくれたんですよ。」 「そうだったんですか。」 紘を見ると少し恥ずかしそうに悠輔さんの後ろに隠れていた。 「とても素敵な旦那さんですね。」 「え。」 「紘くん、また明日。」 「またねー先生。」 先生は私達に一礼すると教室に帰って行った。 素敵な旦那さんというのは悠輔さんのこと。 周りから見れば私達は夫婦に見えるのだろうか。