こうして私と紘は渡邉さんの家でしばらくの間お世話になることになった。





「おじゃまします。」





「凛は紘と同じ部屋でいいよな?」





「はい。」





「家にあるもんは自由に使え。





分かんない事あったら聞けよ。」





「ありがとうございます。」





「あと、ケガが完治するまでご飯作らなくていいぞ。」





「大丈夫ですよ。





左足はもう少し治るのにかかりそうだけど、右腕はもう痛くないので。」