その日の夕方、渡邉さんの迎えで紘が病院にやってきた。 「ママー!!」 勢いよくドアを開けてベットの元へ駆けてくる紘に「転ぶなよ」と後から渡邉さんが声をかけた。 紘は病院に来るととても楽しそうに今日一日にあったことを話してくれる。 私は今まで何回紘の笑顔に助けられてきただろう。 この笑顔をいつまでも守りたい。 私が、守らないとダメなんだ。 「紘。 大事なお話があるの。」