私このまま死んじゃうのかな。なんて馬鹿なことが頭によぎった瞬間、 彰が近くにあったビールの缶を踏んでバランスを崩し、 後ろに倒れた。 今しかない。 私はもう感覚すらなくなった左の足を引きずりながら必死に外に向かって走った。 彰は追ってこなかった。 それでも私は必死に走り続けた。 家の前にある公園。 ベンチまではたどり着けず、 土の上に寝転がった。