「ごめん、瑞歩。あたし早退するって担任に言っておいて。それじゃあまた明日」 やってらんない。帰る。それでいいや。眠いし、帰って寝よう。 「え、日向くんは?」 「いい。そんな奴」 どうだ!冷たく言い放ってやった! ササッと荷物をまとめると教室を出る。 「…今日の客は…っと。常連が2人に初の人が3人。5人か、まぁいいか」 携帯でスケジュールを確認。 「しっかし、皆お金持ってるよねぇ。1回10万なのにあたしの常連とか、どんだけ貢いでくれてんの」 虚しい独り言を言いつつ、家に向かって歩く。