「瑞歩ーっ!ヤバいの!大変なのぉ!」


「え?唯。どうしたの?」


あたしは次の授業の準備をしていた瑞歩にさっきのことを全部話した。


「でねっ、そいつまた名前名乗らなかったの!一体誰なんだーっ!」


「…唯が知らない男がいたとは。…多分その人、3日前に転校してきた人だと思う」


「え?転校生?そんなのいたんだ?」


「まぁ、唯は反省文書かせられてたから知らないだろうけど、B組に転校してきた人いるよ」


知らなかった。あたしに用がある人はあたしのとこに来てくれるし?


「でっ!その人の名前は?」