でも・・・凌が中学に上がったくらいから、だんだん・・・あたしから離れて行ってしまって。
“お姉ちゃん”
って、1度も呼んでくれなくなった。
“
アンタ”、“アイツ”、“ソイツ”。
そんな風にしか呼んでくれない、凌。
あたしの前で、可愛い笑顔で笑ってくれない。
何か特別な用が無ければ、喋ってもくれない。
どんどん背が高くなっていって、いつの間にかあたしと20cm程差がついてしまった凌が、あたしを見下ろす視線は・・・やっぱり冷たい。
他の家も、大きくなっちゃうとこうなるのかな?
いつまでも、あたしの可愛い弟では居てくれないのかな・・・。
