弟、じゃない。だけど、弟。



「凌は、磨城(マシロ)高校だよ」



口の中の物を全て飲み込み、答える。



「磨城!?・・・っかー!やばいなそれは!!」



目を見開いて驚くマナ。

磨城高校は、全国的にも進学校で有名な高校。



こんなに驚くのも無理はない。




「うん。凌・・・頭、良いから」




空っぽになったクレープの紙を見つめ、呟くように言う。



ほんと、凌とあたしは・・・別の世界の人、みたいだな。




「へえ、まあいいや。そろそろ帰ろっか!」


あたしのテンションに、気を遣ってくれたマナ。

小さく頷いた。