リビングに行くと案の定朋が朝食を作っていた。
 「朋、おはよ。」
 牛乳を取りに行きながら挨拶をする。
 「あ、優くんおはよ。エル起きた?」
 一旦手を止めて俺の側に近づく朋。
 「あぁ起きたってか起こしたよ。」
 そして重ねるだけのキスをする。
 「そっか。あ、咲久夜はまだ任務中で彩は研究室に引きこもってるよ。」
 「ん、りょーかい。美有は?」
 「多分外で鍛練してると思うよ?。そろそろご飯できるから呼んできてもらえるかな?」
 「あいよ。」
 朋は再び料理を再開し、俺は美有を呼びにベランダに出た。
    ・・・
 「よっ、ほっ、はぁ!!」 ベランダに出ると朋が言った通り、美有が鍛練していた。
 美有は格闘センスがずば抜けている。
 普通の接近戦だったらヤバイかもな…
 ご飯の時間だと言いに美有に近づく。
 「ここでこうしてからもし躱されたと考えたらこっから派生して…」
 「美有ーご飯の準備が…」 
 「裏拳!!!」
 「ぶはらぁ!?」
 バキッと嫌な音を鳴らしながら俺はぶっ飛ぶ。
 「んあ?って優じゃねーか!?何してんだあぶねーだろ!!」