言葉にすると、初めて自分が大胆ことを言ったんだと自覚した。


案の定、優夜の顔が再び真っ赤になる。



「っ…マジ頼むよ。自分がなに言ってるか分かってる?」



咄嗟に手で顔を隠すから、真っ赤な顔が見えなくなった。


目の前にいるこの人が
とても愛おしい……




「…ぅん」



私が小さな声で頷くと
優夜の体がピクッと反応した。


私は……なにを言ってるんだろう。


自分の言ったことを思い出して
ギ ュッと目をつぶった。


頬に手を当ててみると、思ったよりも熱かった。




「……今更、後悔しても遅いよ」



優夜の言葉に、目を開ければ
私をジッと見つめていた。


真っ赤な顔は変わらないのに
また、余裕そうに見える。



「姫乃がいけないんだからね」


優夜の手が私の首の後ろにくると
ゆっくりと近くなる距離。


また、キスされる……!



そう思って目を閉じた。





「文化祭終わったら、覚悟しろよ」


「ーーー!!?」



耳のすぐ傍でした優夜の声に驚いて耳を押さえた。


まだ耳に残る、優夜らしくない言葉と近い距離に恥ずかしくなる。