体だけでも繋ぎ止めたい




「あれ、冗談じゃなかったの?」


私の言葉で、優夜の顔が更に不機嫌になった。


もうこれは、完璧怒ってる。


でも……なんで?


いくら考えても分からない。



「あ〜!!まじイラつく」


いきなり大きな声を出すものだから
体がビクッとした。



「ごめん、姫乃にじゃないから。これはオレがいけない」


自分の髪をクシャクシャとし、深呼吸したかと思えばその場で正座した。


今までに見たことないくらい真剣な顔をして、私を真っ直ぐと見つめる。


その姿に、一瞬ドキッとした。




「オレが姫乃に言う冗談は、冗談じゃないから。この先姫乃が冗談だと思ったことは全部、オレの本気だと思って」


「………」



冗談が冗談じゃない……?


今までのが、冗談じゃないってこと……?



頭の中に蘇ってくる
優夜の軽い言葉。






『そうやって、オレのこと嫌でも視界に入れればいいよ』


あれも……



『このまま連れ去ったら怒られるかな』


これも……



『離れたくないんだけど』


ーーー………



「ーー!!??」



思い出した瞬間
顔が一気に熱くなった。



そんな私を見て
優夜の顔がどんどん赤くなっていく。


まるで、私の顔を映しているようで
咄嗟に俯いた。



どうしよう……


告白されたわけでもないのに


私はなんでこんなに
ドキドキしてるの……


相手は、あのチャラ男なのにーーー