そしてここにも
ため息を増やす原因が約一名。
「陸が来るとは思えないね〜」
横目で私を見る優夜。
本当にコイツ
首絞めてやりたい……
「陸からはもう返事もらってるよ!」
ーーー!?
ユリ…行動早すぎ。
てか、返事もなにも
彼女がいるのに陸が来るはずない。
まず、彼女が許さない。
去年の夏だって
結局陸から連絡がきたのは2回だった。
しかも、一つはすっぽかされた……
あれだけ予定を空けていたのに
オシャレだって完璧だったのに
あっさりと裏切られちゃうんだ。
あの時、陸はなんて言ったんだっけーー
「姫乃!」
「ーー!?」
気づけば優夜のキレイな顔が
すぐ近くにあった。
ヤバイ。意識飛んでた!
「姫乃、可愛いビキニ期待してるからな♪」
「あんたに見せる水着なんかないわよ」
優夜が私にチャライ言葉を
言ってくるのを違和感に感じながらも
結局陸が来るのかどうか
私は聞いてなかった。