「ふっ…姫乃、可愛い」


「やっ…ぁ!」


陸の手が私の太ももに優しく触れる。


身体はとても正直で
陸が触れるたびにビクンと波うつ。


このままじゃ流されるのは
完璧目に見えてる。


不機嫌なくせに

気まぐれで私を抱くくせに



私が反応すればする程
陸は満足気な表情をする。


「…あっ…りく…!」

「お前…あんまり挑発すんなよ」


ああ…もうきっとこのまま流される。







そう思った時だった。



ーーー♪♪♪



リビングから聞きなれた着信音。


そして陸の手が止まった。