それは彼女の言葉か、それともあの頃の俺の叫びか。
どちらにせよ、大切なものに変わりはない。
─────────コポ、
(あぁ、そうだ)
あの時彼女が言った言葉を思い出す。
そうすれば悩んでいたはずの歌詞はするすると俺の指先から文字になって。
気付けば口ずさんでいた。
「敵わないなぁ…まったく」
もう一度、あの場所に行こう。
この曲をあの場所で歌うために。
それに君のために作ったあの歌も今の僕で歌ってみたいから。
何故か今ならもう一度あの子に会えるような気がした。
『うみみたいな、おうたね!』
(それは君に似た海の音色)
《浅い眠りのあとで》End.


