「美希?」

「え?誰?」


声をかけられたのは、私が高校3年生の時の学校の帰り道。
その日は凄く寒くて雪まで降っていた日だった。


「俺だよ…って言っても覚えてないか……」


覚えてないわけじゃない。

どこかで聞いた事のある声。



「………拓人?」

「!!!???正解」


嘘…


「本当に拓人なの?」

「うん。ごめんな。」



涙が止まらない。


拓人。


今までどこに居たの?


ずっと、ずっと、探してたんだよ。


あの日から…