その声は今まで聞いたことないくらい低くて、その場の全員の背筋が凍るような感じの声。 「聞いてんのか?」 「も、もういいから。先輩失神しそうだ…し………っ…」 「心?大丈夫?何かされたの?」 私は思いっきり首を横に振った。 何でか分かんないけど、涙が一気にあふれてきた。 「もう大丈夫だから」 そう言って彼は私の頭をなでてくれた。