「おっと、もうこんな時間。そろそろ帰ろうか。その作戦は明日実行ね。ここは、あたしが奢るから。バイバイ」 私が反論するのを遮って、紗柚は話を勝手に進めて颯爽と帰ってしまった。 もぉ~~…この学校の人たちはどこまで自分勝手なんだ…… 私は、はぁ…と大きなため息をつきながらファミレスを後にした。 次の日… 『明日はいつもより20分ほど早く学校に来てね』 昨日紗柚に言われたとおり20分ほど早く学校に来た。 教室に行くと、すでに紗柚は来ていた。