「じゃあ、行こうか♪」 彼はそう言って、私と紗柚を連れて学校を後にした。 私はお店に行く前に念のため、家に電話をした。 2コール目くらいでお母さんが出た。 「あ、お母さん?」 『うん、どうしたの?』 「あの、さっき学校の人から電話がかからなかった?」 『あぁ、かかってきたわよ、会長さんから。遅くなったから皆でご飯食べに行くんですって?皆さんに迷惑かけないようにするのよ?』