きんもくせい




嫌な予感がした。



「う─ん…部活入ってないのは…新田さんと榊くん。2人は?」


榊くんというのは
成績学年トップの秀才君。


もちろん…


「今日は塾とバイオリンがあるので無理です。」


無理な訳で…


はぁ…


ですよね──…


もう私しかいない…


「じゃあ新田さん、お願いしていいかしら?」


クラスメイトがみんな
私を神様を見るような
目で見てる…


「うん。いいよ。」


言ってしまった。


この時はまだ知らなかった。


まさか…貴方に
出会うなんて。