部屋を出るとき、チラッと朔夜の寝ている姿が見えた。 私達は、恋人同士ではない。 彼…朔弥にとって私はきっと、都合のいい女。 電話がかかってきて、呼ばれたら部屋にいく。 それだけ。 体だけの関係。 友達以上、恋人未満。 私だって、彼に好意を抱いている訳じゃない。 …嘘。 本当は、朔弥が好き。 でもそれを言ったらいけない。 言ったら、私たちの関係は終わり。 好きと言えるのは ベットの中だけ。