手に持っていたクレープはすでにクリームが溶けていて、今にも落ちそうになっていた。 「…そこまでいうなら、私は止めない。でも辛くなったら頼ってよ?繭、溜め込むから。」 その瞬間、一粒の涙が私の手にこぼれおちた。 「強がってばっかじゃ疲れるでしょ?たまには、弱音も吐いてよ」 好葉は目を潤ませていた。 もう涙腺崩壊だ。 一度涙が出ると、止まらなくなる。 好葉の言うように 私は溜め込む癖があるのかもしれない。