「朔弥の今までの彼女って大変だっただろうね。」 「かもね。っていうか、ほとんど彼女って作んないし。特定の女とかめんどくさい。」 冷たい瞳。 この世界を否定するかのよう。 でもどこか消えてしまいそうな儚さを持った彼は、残酷で、とてもずるい人。 「遊びもほどほどにね。」 「ああ。じゃ、またな」 部屋のドアを開けて玄関まで送ってくれるのは、いつものこと。 まだ一緒に居たいと思いながらも、朔弥の部屋を出た。