寝息をたてながらまだ眠っている彼を起こさないように、音をたてないようにしてベットを出る。

そして、ベットに散らばった下着や服を身につけていく。



横目でチラッと、彼をみた。


…寝顔だけは、小さな子供みたい。

かわいいな…。

私はそっと彼のサラサラな髪を撫でた。



「ん…繭(マユ)…?」



気づいてしまったようだ。

眠りが浅いんだよ。



「…朔弥(サクヤ)、私もう帰るから。明日も講義あるし。」


「んー、じゃあな」


「バイバイ」