駅につくと、せいやは、自転車で迎えに来てくれていた。
もちろん私が運転。
意味がよくわからないんだけど。
「おじゃまします!」
「父さんいるから、静かにしろよ?」
コクコクとうなずいて、せいやについていく。
ドキドキ。
ガチャ。
せいやの部屋は、とても片づいていた。
「意外にキレイじゃん」
「意外には、失礼だ!」
そう言って、デコピンをされた。
この時間が好き。
素直にそう思った。
「「乾杯!」」
お酒を飲み進めていくうちに、せいやもだんだん酔ってきた。
いつもは、ツンツンツンツンツンツンツンツンの男が、ちょっとだけ、
デレになっていた
こりゃモテるわけだ(笑)
はぁ。
溜め息がでた。
「…なぁ、膝貸して?」
いいって言う前に、もう寝てるし。
「…すべすべしてて気持ちい」
毎日こんくらいデレあったらいいのになぁ。
なんだか、自分まで酔ってきた。
「あや?酔ってきちゃった?」
「…ううん」
「てか、せいやのが酔ってるじゃんか!」
俺、正直全然酔ってない。
ってかえされた。
ドサッ。
え?
何この状況…
酔っていたのも一気に飛んでしまった。
「ちょっ、ちょっと!!!」

