猫に恋する物語

翌朝、私たちは夜明けとともに起きた。

体がガチごちに固まっていて痛い、ということは全くなく、ふかふかのベットで寝たときと同じように体は軽かった。

それに加え昨日の疲れはすっかり取れている。

私は自分の体がこんなに軽くなるものなのか、と軽く感動し、□は自分はこんなに早く起きれたのか、と軽く感動した。

朝ごはんは干し柿と干し梅と干し芋を食べスルメイカをクチャクチャ噛みながらさっそくズンズン下り始めた。

途中休憩を挟みながらも私たちは黙々と下る。


下に人がいることを信じて、メタボがいることを信じて。

まぁ後者は無理としても前者はそうでないと困る。

そうでないと、私たちは飢え死にしてしまう。