猫に恋する物語

□ま。ここは町中を歩きながら機会を待つしかないね。上層階級の方を歩いてたらなんとかなるかもよ?

@・・・ま。こんなもんよね。私たちいつもこんな感じでやってきたんだし。


私たちのなんとも言えない、のんきな会話を聞いていたシルエットはいつの間にか満面の笑顔になっていた。

□えっ?どうしたの?シルエット。

□が聞くと、

「あはは。なんでもない。あなたたちを見てると不思議と元気が出てくるわ。何か希望が湧いてくるの」


そう言うとシルエットは私と□の手を握った。






「ありがとう」





シルエットは心から笑っていた。