「とりあえず。俺の部屋行くぞ!」

「ぅん。」

「あ。咲~!おいて行かないで」


そんな明日香を置いてあたしは真人の部屋に連れていかれた。






「咲~??」

「うん?」

「さっきさ、なんていったん?」

「…。いや特に何も言ってないよ。真人が気にすることでもないし…。」

「あっそ。誰かの相手せないかんって(笑)」


真人…。完璧わかってて言ってるよ。

「…咲さ。嘘つくのよくないぜ…」

…真人。

真人とあたしの距離が少しずつ縮まっていった。

「真人…。近い…。」

「わかってる。わざとだし。」

…。わざとって。

「いや…。ほんと近いから。」

「俺が近づきたくて近づいてるから(笑)」

「真人…。完璧酔ってるでしょ。」

「俺のどこがよってんだよ。」

「いや。なんかへんじゃん。」

「変じゃないし。」


あたしたちは、そんなやり取りを長々と続けていた。

結局あたしが折れて

真人は、あたしの真横に座ってきた…。


なんかいつもより緊張するのは気のせいですか?

あたしの錯覚ですか?


そのあと知ったことは…。


真人は、酔うとキス魔になるということだった…