撮り終わったプリを見ながら 明日香が

「咲、ちゃんと笑えてんじゃん!」

「うん。」

ま、少し引き笑いなんだけどね…。
でも、久しぶりでたのしかった!


「明日香!お前らどこ行ってたんだよ!」

「ごめーん。咲とプリとってた。」

「心配したぜ。焦らすなや。」


あたしたちのそばに敦と真人がきた。

「ねー。敦!プリとろ!」

「って、明日香まだとるの?」

「うん。あたし、敦とまだプリとったことなし…」

「おし。いくか!」

っえ。敦行っちゃうの!

「じゃあ、撮ってくるねー!」

もう明日香〜!!

「咲。」

「ん?」

「俺らもとろっか?」

って、真人正気?

「咲いや?」

「いやじゃないけど…真人のおごり?」

「しょーがねーな。いこうぜ。」

あたしたちは、二人の後にプリ機に入った。



プリってやっぱりなんか緊張する…。

撮り始めてラスト1枚。

「咲?」

「ん?」

「こっち、向いて。」

「なんで?」

あたしが笑いながら、真人のほうを向くと…

フラッシュと同時に

−チュッ


あたしは、一瞬何が起こったかわからなかった。

「咲。なんだよ、間抜けな顔して(笑)」

「…ふぇ。だって真人…。」

「もしかして、初めてだった?」

「……ぅん。」

「わりぃ。わりぃ。」

「…ぅん。」

こんな一瞬の出来事にドキッとしてしまったあたしがいた。