───苺side───

「おじゃまします…」

今日から3日間律君の家に泊まらせてもらうコトになった私。

律君は喜んでOKしてくれたケド、やっぱり迷惑だよね…
だって、律君のお母さんとかもいるワケで…

うぅ、ママのバカ…
もう高校生なんだから1人でお留守番くらいできるのに…

「ごめんね、律君…」
「は?なんで…」
「いっらしゃい、苺ちゃんッ!!あ!すっごく可愛い!!!」

律君の声をさえぎって女の人が登場した。

「あ、こんにちわ…」
「声も可愛いッ!!!」
「えっと…?」
「母ちゃん、やめて。苺が驚いてる」

律君の、お母さん?

「あら、ごめんなさい。苺ちゃんがあまりにも可愛くて♪私は律夜の母親の恋花 美奈子(れんか みなこ)です☆」
「あッ!!南川 苺です。今日から3日間、お世話になります」

どうしよ…
ご挨拶が遅くなっちゃった…

「いいのよ、いいのよ〜!!苺ちゃんみたいな可愛い子ならいつでも大歓迎☆」
「あ、ありがとうございます!!」

「母ちゃん、もうイイだろ?俺ら上いくから」
「えぇ〜!?苺ちゃん独り占めしないでよぉッ!!」
「苺、無視してイイから」

そう言った律君は私の腕を引いて律君の部屋であろう場所に連れていってくれた。

「律君の部屋…意外と綺麗なんだ」
「"意外"って…」
「あッ!ごめん!!もっと散らかってるかと思ってたから…」