───苺Side───

律君が先生に教務室からタイマーを持ってくるように頼まれて、咲さんと2人で行ってしまった。

ホントは律君と少しでも離れたくなかったケド…
仕方ないよね。

残された私は1人。

律君…このクラスで1番足早いんだ。
私の彼氏はスゴいなぁ、なんて思っていたとき…

「苺チャン♪」

誰かが私に話しかけてきた。

「あ…」

この顔、確か…

「林君…?」
「そう☆覚えててくれたんだぁ♪嬉しいなぁ」

林君…林 慎太(はやし しんた)君には前にも何度か話し掛けられていた。

「あの…?」

私に何の用だろう?

「俺さ…苺チャンのコト好きなんだよね」
「えッ!?でも私…」
「恋花とはもうヤッたの?」
「え…?」

"ヤッた"…って何を?

「セックス、したの?」
「セッ!?してないよぉ!!」

林君てば、"好き"って言ってきたかと思ったら今度はいきなりセックスって…///

「そうなんだぁ…」
「…?」
「俺、苺チャンの裸見ないと諦めきれないなぁ」
「えッ!?」
「恋花より先に見れるなんて…ラッキー☆」
「林…君?」