その後、授業が普通に始まって…

「苺チャン、さすがやなぁ?」
「だなぁ…25mもまともに泳げないなんて」

俺たちの視線の先には、一生懸命泳いでいるであろう苺の姿。

…俺には溺れてるようにしか見えねぇケド。
てか、マヂで溺れてないよな?

「律君も咲さんも泳ぐの上手だね」

苺がやっと25mを泳ぎきって俺たちのところへきた。

「水の中やからなぁ、足もつれなくてすむんや!まぁ律夜には負けるケドなぁ」

咲は水泳は得意らしい。
確かに足…もつれないもんな(笑)


「苺チャン胸でけぇな〜」
「あぁ〜触りてぇ!!」
「バカ!んなコトしたら恋花にぶっ殺されんぞ!!」
「畜生ッ…苺チャンが俺のモノなら…」

向こうの方でそんなヤローたちの会話が聞こえてきた。

アイツら…ド変態だなッ!!
人のコト言えないケド…

「苺、あぁいうヤツらには気をつけろよ?」

何してくるかわかんねぇからな。

「うん!」


「恋花〜お前、足早いよな?」

突然先生が俺を呼んだ。

「なんスか?」

なんかイヤな予感がするんだケド…

「チョット教務室からタイマー持ってきてくれ♪」

…やっぱり。

「俺、足早くないんスけど〜」
「このクラスじゃお前が1番だぞ〜…早く行ってこい☆」
「…チッ」