「ひでぇなぁ…そういえばお前、カッコよくなったな!!」
「…あぁ、今日はいつも以上に髪キメてるからな」

そのせいでカッコよく見えたんだろう。

「あ?そうなのか?いやぁ〜それにしても、かっけぇよ!俺ホレちゃいそう♪」
「は?お前何言ってんの?キッモ…」
「じょ、冗談だって!!てか、なんで今日は髪キメてんだ?」
「今日は俺の人生がかかってる日だから♪」
「??どういう意味だよ?」
「ご想像にお任せしまぁす☆あ、俺もう行くから!じゃあね〜♪」
「あッ、おい!?」

俺は走って学校へ向かった。


「律夜…気合い入ってんなぁ」

学校につくと咲がそう言ってきた。

「だろ♪」

「えッ…今日の律夜君いつもの5倍はカッコイイ…」
「ヤバい…惚れちゃうかも///」

そんな声が女子たちから聞こえた。
俺…苺以外に惚れられても嬉しくねぇんだケド。

「咲…俺、どうすればイイ?」
「はッ!?お前、考えてこなかったん!?」
「…うん」
「はぁーーー…まぁ、今のお前じゃ苺チャン呼び出しにくいと思うから俺が苺チャン呼び出してやるよ」
「あぁ、サンキュ」
「でも…告白のコトバくらいは自分で考えるんやで?」
「…わかってる」
「じゃあ…放課後、苺チャン教室に呼び出しとくから」
「あぁ、頼む」

…放課後、かぁ。
俺…なんも考えてねぇよ。
大丈夫か…俺。