苺に告ると決めた翌日、俺はいつもより早く起きた。

「畜生〜ッ!!この髪ハネねぇ!!!」

鏡の前に立って20分経過…
コイツ…なんでハネねぇんだ!?

「律夜〜、アンタ今日珍しく早く起きたのねぇ」
「……」

悪いケド今お取り込み中でして…ババァにかまってるヒマねぇんだよ。

「アンタなんでいつも以上に髪キメてるの!?」

うるせぇババァ!!

「今日は俺の人生がかかってる日なんだよ」
「??この子、何言っちゃってるのかしら…」

黙れ!!!

「いってらっしゃい♪」
「いってきます…」

結局、髪をセットするのに30分もかかってしまった…

俺はいつもと変わらない景色を眺めながら、学校へと向かった。

「律夜ーーーッ!!!」

遠くから誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた。

「律夜!久しぶりだな☆」
そいつは俺の傍まで駆け寄ってきてそう言った。

「…んだよ、恭介かよ」
「おい、久しぶりに会ったってのになんだよ、その態度」
「別に…お前に会いたかったワケでもないし☆」