Strawberry★Night

ドアの近くで音が鳴った。

「苺ッ!?」

見るとそこには何故か苺がいて、涙目になりながら俺たちを見詰めていた。

「…ッ」
「おいッ!!苺!?」

苺は勢いよく走って行った。

「…ッ!!ゴメン、やっぱキスできない」
「えッ!?」

俺は空き教室から出て苺を追いかけた。

…苺が足遅くてよかった。

俺は走っている苺の腕を掴んだ。

「チョット待てよ…ッ!!」
「ごめんなさいッ!!覗いたりして」
「いや、そうじゃなくて…何で泣いてんの?」
「…ッ!!」
「苺…どうしたの?」

何があったか知らないケド、泣かないでよ…

「…だったの」

しばらくして苺が話し始めた。

「イヤだったの…律君が他の子とキスするの…」
「え…?」
「私…彼女でもないし、こんなコト言う資格なんかないけど、律君が私以外の子とキスするの…ヤなの」

…これは夢?
苺…そのコトバ、反則だから。