───苺Side───
休み時間になると男の子たちが集まってきた。
…なんで私の周りに集まるの?
「苺チャンって言うんでしょ?可愛いね〜」
「えッ…あ、可愛くなんてないよ…」
私のどこが可愛いの…?
「え〜可愛いよ〜!!」
「あ…うぅ〜」
困ったなぁ…
こんなに囲まれちゃうの…なんかヤダなぁ。
「今度俺らと一緒に遊ばない?」
「へ…?」
「可愛い〜」
「…」
…どうしよう。
この場から逃げたいよぉ。
律君…ッ
あれ?
なんで私、律君のコト…?
律君の方を見ると咲さんと一緒に女の子たちに囲まれていた。
「……」
律君…カッコイイもんね。
しょうがないよ…
律君は背が高く、体は細いクセに程よく筋肉が付いてて。
顔はすごくカッコイイけど、どこか少し幼い顔立ちで。
髪は長すぎず、短すぎず、丁度いいくらいの金に近い色。
…こんなカッコイイ律君を女の子たちがほっとくワケないよね。

