苺の席の周りには男がいっぱい集まってた。

…なんだよ、アイツら。

なんで苺のトコにあんな男たちがいっぱい集まってんだよ…
まぁ苺は学年で1番可愛いワケだから、男が集まんのは無理ないケド。

苺はたくさんの男に囲まれて困っている様子。

アイツら…苺から離れろよ…

あれ…?
なんで俺こんなにイライラしてんの?
ただ苺が男に囲まれてるだけなのに…

やっぱ俺…苺のコト好きなのか?
この感情は"好き"ってコトなのか…?

「律夜君って私の好みピッタリなんだよね〜」

…だから何?

「私は咲君だな〜、面白いし」

お前らの好みなんて、どうでもイイし。

「ねぇねぇ、今度私たちと遊ばない?」
「…」
「あぁ〜気が向いたらな?」

はッ?
咲、気が向いたら遊ぶのかよ!?
俺は無理だからな!!

「やったぁ☆」

…俺はイイって言ってないからなッ!!

キーンコーンカーンコーン

あぁ!!
休み時間終わっちまったじゃねぇか!!!
結局苺のトコ行けなかったし…
はぁ…最悪。