キーンコーンカーンコーン

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
…授業全然聞いてなかったな…

よし、苺のトコ行くか!!
あ、でも1人で行くのはアレだから…咲も連れて行こう!!
そう思って咲に声を掛けようとしたとき…

「律夜君と咲君って言うんだよね?」

女子数人が俺と咲の周りを囲って聞いてきた。

「あぁ…そうだけど?」
「俺らになんか用あるん?」
「あッうん、ちょっとイイかな?」

よくないケド…

「何…?」
「2人とも、すっごくカッコいいね!!」
「そう?」

咲は笑って答えてた。

「それはどーも」

俺は…なんかもう苺以外の女子とかどうでもよくなってきた。

「彼女とかいるの!?」

はぁ!?

「俺はいないで。今はつくる気ないしなぁ」

咲、いないんだ…
意外だ。

「俺もいない。本気で好きになれる子としか付き合わないって決めたし」
「へー、そうなんだぁ」

…もうイイ?
苺のトコ行きたいんだケド。
そう思って苺の席の方をチラッと見ると

「えッ…」