Strawberry★Night

「ごめんッ!!!」

俺、最低だな…
現実逃避にも程がある…

「苺…ホントごめんな」

俺は苺を抱きしめた。

できるだけ、優しく…

苺を壊さないように…

「律夜…」

「苺…好き」

「ん…私も、大好き」

…大丈夫。
今なら聞ける。

「苺…話して?」
「…もう大丈夫なの?」
「うん…大丈夫」

苺は俺を優しく抱き締めて…

「透はね…」

「…うん」

…大丈夫。
苺は今ここにいるから。
今、俺を抱き締めてくれてるから…