Strawberry★Night

「悪い…」

「つかさぁ、聖は?」

今日は学校にきて1回も聖を見ていない。

「あぁ…アイツは今恋の病にかかってるんやって」
「は?恋の病!?」

"一瞬ドキッとした"

昨日のアイツのコトバが頭に浮かんだ。

…まさか、な。

「で、学校来てすぐ保健室行った」
「マヂかよ…」

「律夜…俺が言うのもアレやけど…苺チャンの話、ちゃんと聞いてやってくれへんか?」
「……」

わかってる。
俺が苺の話をただ聞けばそれでいいんだ。

でも…

「怖くて聞けない…」

そう。
これが弱い俺の本音。

透ってヤツが苺にとってどんな存在なのか…

"透は私の大切な…"

その後がどうしても聞けない。
その後を聞くのが怖い。