「律夜!!ほら起きて!!!」

朝から母ちゃんのうるさい声が聞こえて…

「ん〜…学校行きたくない」

俺は頭まで布団を被った。

「何言ってんの!!昨日学校サボってきたかと思ったら…何があったの?」
「なんもねーよ…」
「…苺ちゃんと別れたらタダじゃおかないからね」
「……」

別れるワケねーだろ!!

…別れるワケ、ねー…よな?

「ほらッ!とっとと起きて!!」

母ちゃんに布団を剥ぎ取られて俺は仕方なく起きることにした。

マヂで学校行きたくねぇよ…


「律夜…おはよ」

教室に入ると咲が少し遠慮がちに言ってきた。

「…はよ」

いつもの癖で教室に入ると苺を探してしまう。

いた…

苺は既に席について少しうつ向いていた。

「お前、大丈夫か?」
「そんな心配すんなって」
「でも…」
「哀れむような目で俺を見んな」