どこに行くかも決めないでとにかく全力で走った。
走って走って、今朝あったこと全て忘れてしまうほどに走った。
でもいくら走ってもやっぱり忘れられなくて。
…当たり前だよな。
ドンッ
「った…」
「…ッ」
廊下をまがる際、誰かとぶつかった。
「律夜ッ!?」
「…聖」
メガネがずり落ちた聖が倒れていた。
「お前…泣いてんのか…?」
「…は?」
何言ってんだコイツは…
「いや、え?マヂで…なんかあった?」
「…別に」
「じゃあなんで泣いてんだよ」
「お前さっきから何意味わかんねぇこと言ってんだよ」
「いや、マヂで泣いてんじゃん」
「そんなワケ…」
…マヂで?
俺の頬は濡れていた。
走って走って、今朝あったこと全て忘れてしまうほどに走った。
でもいくら走ってもやっぱり忘れられなくて。
…当たり前だよな。
ドンッ
「った…」
「…ッ」
廊下をまがる際、誰かとぶつかった。
「律夜ッ!?」
「…聖」
メガネがずり落ちた聖が倒れていた。
「お前…泣いてんのか…?」
「…は?」
何言ってんだコイツは…
「いや、え?マヂで…なんかあった?」
「…別に」
「じゃあなんで泣いてんだよ」
「お前さっきから何意味わかんねぇこと言ってんだよ」
「いや、マヂで泣いてんじゃん」
「そんなワケ…」
…マヂで?
俺の頬は濡れていた。

