Strawberry★Night

「私が好きなのは、律君だけだよ?」
「……」

俺だって苺しか好きじゃねーし。

「律君…」
「"透"って…苺にとってなんなの?」

やっと出たコトバ。
でもこんなの聞きたくない。
だけど聞かなきゃいけないことだと思う…

「透は…」

「……」

「透は…私の…」

「……」

「大切な…」

「もういいッ!!」

「律君ッ!?」

俺はベッドから起き上がってカーテンを勢いよく開けた。

「もういいッ!!そんなの聞きたくないッ!!!」
「律…君」

体が勝手に動いて…
俺は保健室を出て全力で走っていた。


俺はホントにバカだと思う。

自分から聞いといて、途中でやっぱり聞きたくなくなって…

俺は…どうしたいんだ…